伊良部大橋工事のクライマックス、ついに主航路部がつながる

~10ヶ月ぶりの中央径間部の仮設作業を取材しました~

宮古島で工事が進む伊良部大橋の主航路部中央径間の仮設工事が4月16日に行われ、工事のクライマックスともいえる作業は行政や市民、工事関係者が見守るなか慎重に作業が進められ、ついに主航路部がつながりました。

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FC船が巨大な中央径間部箱桁をつり下げゆっくりと近づく。クレーン迫力に圧倒される

国内最大級のフローティングクレーン(FC)船「洋翔」(最大つり上げ能力4000t)が8時過ぎ下崎ふ頭を離れ、作業開始から約8時間後、中央径間部箱桁(長さ140m、幅16.1m、重さ1600t)の仮設に成功しました。中央径間部は海面から最も高い33mの部分です。

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微調整をしながら慎重に箱桁を下ろす。意外にスピーディーだった

県宮古土木事務所伊良部大橋建設現場事務所が主催した現場見学会には、約200人の市民がつめかけました。職員の説明に熱心に耳を傾けながら、真近で仮設工事の様子を見守っていました。市民の関心は高く、作業をひと目見ようと平良のトゥリバー地区や久松の沿岸部にも観光客を含め見物人が大勢集まり、「歴史的な作業」を眺めていました。

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見学会に集まった熱心な市民。職員の説明に質問も飛び出した

伊良部大橋は宮古島と伊良部島を結ぶ約3.5kmの橋梁です。中央付近の主航路部(全長420m、幅16.1m)は鋼橋で「3径間鋼床版箱桁橋」と呼ばれ、長さ140mの径間部を3基製作し現場で連結します。平成24年4月下旬に伊良部島側、同年5月中旬に宮古島側の仮設を終え、中央径間部は同年6月に作業を行う予定でしたが台風の接近で延期されていました。伊良部大橋の工事完了は2015(平成27)年1月頃の予定。

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作業開始前の中央径間部付近。伊良部島とつながる日も近い

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